ワールドカップが終わって約１ヶ月。城バッシングも一時期ほどではないにしろ、未だに城や城ファンに対する悪戯目的の書き込みがあちこちで見られた。ワールドカップでどん底に落ちた城が、そのままスランプに陥ってしまうのか、それとも４年後のリベンジを目指して飛躍するのか、Jリーグ再開後の第一戦を祈るような気持ちで迎えたファンも多かったと思う。

マリノスの対戦相手はベルマーレ平塚、呂比須がいるチームだ。ワールドカップの最中やその後、城を非難する人たちの間では「城じゃなく呂比須を使えば勝てた」といった論調も多かった。そんなこともあって、絶対にベルマーレには勝って欲しかった。城にゴールを決めて欲しかった。 得点力とかチームの勝利にはチームの総合力も重要で、FWの優劣を単純に比較できるようなものじゃないと分かっていても、呂比須を持ち上げて城を貶した人々に対するファンの意地もあった。

当日は目を開けていられないようなどしゃぶりの雨で、スタジアムで買った雨合羽もほとんど訳に立たない。でもそんなこと気にならなかった。夢中で声援を送って城の活躍を祈っていた。一方のベルマーレサポーターは城に対してブーイング。彼らにしてみれば、チームのエースである呂比須が代表では城の控えとして冷遇されたことが腹立たしかったんだと思う。

そして私たちの願いに応えてくれたのだ。城は。ゴールが決まった瞬間、周りと抱き合って喜んび、中には涙ぐんでる人も（私だ）。「見たか！城の底力を！」って高揚した気分と、挫折をバネに逞しく成長する可能性を城に感じて、胸にこみ上げてくるものがあった。結果的には城が２得点１アシスト。マリノスが４−１の勝利！

試合後の勝利の美酒は最高だった！！
（このときは、ネットで知り合ったサッカー関係者と会って打ち上げしたんだけど、今振り返ると、この頃の無邪気さが懐かしい…）