主演：ラウ・チンワン、レオン・ライ、フランキー・ラム、ジャクリーヌ・ラウ、キティ・ライ、モニカ・チャン
スカパーに加入した月に、ちょうど中国語放送のACEチャンネルでレオン・ライが出ているドラマの再放送をしていた。ラッキー！当時レオンは２３歳くらい。すごく若い！可愛い！
でも、何故か北京語吹き替え…。声が聞けなくてがっかり。しかも字幕は中国語だけだから、漢字を頼りに漠然とストーリーを理解するのがやっと。英語であらすじを載せているHPを教えてもらったから助かった。ちなみに、ラウ・チンワンとレオンはその後、映画『ヒーロー・ネバー・ダイ』でも共演している。
●あらすじ●
小学生の小龍は母親の手で叔母夫婦の元に預けられ、いとこの三人兄妹と仲良く暮らしていた。ある時、小龍の父親が息子を引き取りに現れるが、叔母はならず者の男に小龍を渡すことを拒んだ。ところが、乱暴されそうになった叔母が抵抗したはずみに、男は建物から転落。それを目撃してしまった小龍は、事情を知らないまま叔母を憎み、失踪してしまう…。
１８年の歳月が流れ、父を亡くし母（＝小龍の叔母）と暮らす三人兄妹。末娘・阿宜は、ある日チンピラに絡まれたところを一人の青年（レオン）に助けられるが、後日青年はチンピラとの乱闘騒ぎの末に逮捕されてしまう。警察官となっていた三人兄妹の長男・阿光は、刑務所に入所してきたその青年が成長したいとこの小龍（阿龍）であることを知る。だが、阿龍は今も叔母と三人兄妹たちを恨み、頑なに心を閉ざしていた。一方で、阿宜は阿龍に好意を抱いていく。
ラジオのDJをしている女性は、刑務所内から阿龍の弟分がかけてきた電話で阿光と阿龍の因縁を知り、真相を確かめるべく会った阿光の人柄に惹かれていく。出所後、叔母に対する誤解が解けた阿龍は、医大生となった阿宜に相応しい人間になろうと更正を決意し、交際を始める。また、叔母の協力を得て喫茶店を開店する。阿宜の親友は阿光が好きだったが、妹扱いされるだけで、DJと付き合い始めた阿光に自分の気持ちを伝えることができなかった。
その頃、ハーバード大学で経営学を学んでいた次男が香港に戻ってくる。次男は金持ちになる野心を抱いていた。阿宜の親友の父親がヤクザの大金持ちであることを知って、彼女の気を引こうとするが、彼女は全くなびかなかった。そして次男の巧妙な罠によって、彼女は次男の仕事仲間にレイプされてしまう。次男の謀略に誰も気づかないまま、彼女は勇気を持って裁判を起こすが、被告側は彼女が阿光に横恋慕していることを法廷で誘導尋問するなど、精神的に追いつめていく。さらには次男の証言が不利に働き、「合意の上だった」と見なされ彼女は敗訴してしまう。追い打ちを掛けるように父親の死の知らせを受け、ショックのあまり自殺を図るが、一命を取り留めた彼女は阿光や阿宜の看護で元気を取り戻していった。傷ついた彼女を支える阿光の姿を複雑な思いで見ていたDJは、阿光と別れてカナダへ旅立つ。
その後、次男は阿龍の実父がタイで成功したこと、レイプ犯の男がその養子だったことを知る。金銭的なトラブルが元でレイプ犯を殺してしまった次男は、事件を目撃した母を丸め込んで死体を隠そうとするが、そこで香港に戻った阿龍の実父と遭遇する。逆上した男を宥めるために母はとっさに次男のことを「阿龍」だと嘘をついてしまうが、男はまんまと騙される。一方、阿龍は偶然に父が生きていることを知ってタイへ渡ろうとするが、その動きを知った次男が手を回し、阿龍を罠にかけて刑務所送りにしてしまう。その間に、経営手腕を男に認められた次男は、莫大な資産を譲り受ける約束をとりつけ、母が真実を明かすことを恐れて、心臓病の発作を起こした母を見殺しにしてしまう。ロンドンへ研修に来ていた阿光は偶然DJと再会、母の死をきっかけに二人は香港に戻る。やがて、次男の計略が兄妹の知るところとなって、「偽の阿龍」だと証明しようとするが、ことごとく次男の妨害によって失敗する。やがて養子殺人の嫌疑が掛かった阿龍の実父は中国本土に逃げるも、ふとした弾みから公安を殺してしまい、即裁判で死刑の判決を受ける。駆けつけた次男は、その場で遺産相続の書類を作成させる。死刑当日、ようやく間に合った阿龍が面会を申し込むが、男は「息子」以外の面会を拒否。しかし死刑直前になっても「息子」が現れないことに絶望した男は、その時、看守から「追い返されても雨の中で面会を求めて叫ぶ青年がいる」ことを聞かされるが、悟ったときには全て手遅れだった。処刑場に向かった車を無我夢中で追った阿龍は、すでに事切れた父の亡骸にすがりついて号泣する。。。
阿龍は戸籍上の嫡男ではないため、阿龍に成りすました次男も相続書類がなければ遺産を相続することは不可能だった。その重要書類を、弁護士が阿龍に奪われてしまう。次男は阿宜の親友を誘拐して、阿龍に書類の在処を白状させようとするが、香港に戻る途中で紛失したために答えようがなかった。警察の捜査も当てにならないまま何日も過ぎ、監禁された彼女は衰弱していくが、雨水をすすりながら耐えていた。脅迫電話から聞こえてきた音を頼りに、ようやく阿光たちは監禁場所をつきとめ、彼女は無事に救出される。その後、紛失した書類が発見されて次男の手に渡る。
阿宜に別れを告げ、ピストルを入手した阿龍は復讐の決意を固めていた。阿龍を思いとどまらせるために、阿宜は二人の結婚式を思いつく。単身で次男の元に乗り込み、書類を燃やすように脅す阿龍は、「阿宜が教会で待っている」と聞かされて動揺する。阿龍の一瞬の隙を見て、次男がピストルを構えると、同時に阿龍も発砲。次男は銃弾を受けて死亡する。
予定の時刻を過ぎ、結婚式は中止かと思われた時、阿龍が白いタキシード姿で駆けつける。ところが、阿宜を抱き留めたとたん、胸に鮮血が広がり、崩れ落ちた阿龍。教会に悲鳴が響く…。
数年後、阿宜の親友は留学先のオーストラリアから元気な手紙を送ってきていた。情状酌量によって数年の刑期を終えた阿龍は、阿宜や阿光たちの笑顔に出迎えられるのだった。
●レオンのツボ●
１８年間、天涯孤独だと思って生きてきたレオンはグレた不良役だし、深刻な話ばかりだから、いつも眉間にしわを寄せるような表情が多く、レオンだけを見るにはちょっと物足りなかった…。主役じゃないし。でも、実父の死刑を目前にして、「一目でいいから会いたい」と全身で泣き叫ぶレオンに、涙涙…。どんな悪人でも親は親。せめて生きているうちに、一目会わせてあげたかった。それにしても次男の鬼のような冷酷さったらない！
そんな馬鹿な！酷すぎる！と思わせる荒唐無稽な展開にイライラしながらも目が離せなくなって、結構真剣に見てしまった（^^;）
レイプされた挙げ句敗訴するわ、監禁されるわ、散々な目に遭う親友がすごく可哀想で、見てられなかった。辛い出来事を乗り越えて逞しく自立した生き方を模索する結末は良かったけど。それにしても、警察官のくせに事件を警察に臥せて次男の暴走を止められない長男も不思議だし、他人に成りすましているなら、裁判で偽者だって訴えればいいじゃない？当時はDNA鑑定という確実な方法はなかっただろうけど、いくらでも素性を確認する手段はあると思うが…？