主演：サンドラ・ン、レオン・ライ
丁寧に字幕を追えず、少し分からない部分もあるけど、SARS騒動の真っ只中の香港で、SARSに振り回された人々を描いた話。軽いコメディータッチだけど、シリアスなところもあり、レオンはSARS治療に携わる医師の役。それにしても、SARSって一体何だったんだろう？？？
●あらすじ●
SARS患者が増え続け、人々が恐怖におののく香港。その街角で売春宿を営む女は、向かいの食堂に食べに来ていた医者と知り合う。彼はSARS患者の治療に携わっているが、TVでその様子が報じられたために、周囲の人々から接触を避けられ、差別されるようになったという。
前作『金鶏』と同じ主人公・売春婦の目から見たSARS騒動の顛末を描いている異色の映画。
●レオンのツボ●
大きなマスクで顔を覆っている地味な医者の役で出演時間も短いけど、映画のムードを変える、非常に重要な役だった。あまり顔が出ていないせいか、レオンを意識せず映画に集中してみていたら・・・結末が悲しい。ちょい役ながら、味のある良い演技している。
●映画のツボ●
人情派のサンドラ・ン演じる売春婦？が良かった。前作『金鶏』もちょっと見てみたいな。
映画のテーマは、患者や関係者が差別されることの批判となっていて、表面的なコミカルさとは裏腹に、けっこう硬派かもしれない。SARS騒動が記憶に新しい頃に日本で公開されても面白かったんじゃないかな。B級ですが。
